マグリットのブログをご覧いただき
ありがとうございます。
“娘を嫁には出したくない”
・・・目の中に入れても痛くないほど
愛情たっぷりにいつくしみ育ててくれたお父様と
ご家族の愛情を一心に受けて
素晴らしい女性に成長された新婦様の絆ストーリー。
本日は、
そんなお父様へ贈ったウエディングの
大切な大切なエピソードをご紹介します。
(マグリットガーデン・ウエディングプランナー 松島が
プロデュースさせていただいたおふたりの物語です。)
ご両家お顔合わせの日を迎えた朝、
そのお父様が急なご病気を患ってしまい病院へ。
余命わずかであることがわかり
新婦様は心を痛められ・・・
とても結婚式の準備を進める気持ちになれずにいました。
結婚式を延期しようか・・・悩んでいた新婦様の
心中を察してくださったのか、
ある日、お父様がこんな言葉をかけてくださいました。
「お祝い事は長引かせない方がいい。
お父さんのことは気にしなくていいから。」
その声を聞き、新婦様は決心がつきました。
お父様のために、結婚式だけでもすぐに
プレゼントしたい!と決意。
できるだけ最短でご用意できるお日にちで
ご両家ご家族だけの挙式とご会食を計画しました。
お父さんのために・・・そう想いながらウエディングドレスを選び
急遽、準備を進めてきた・・・ウエディング前日。
お父様はやはり体調が思わしくなく
出席できない。との連絡が入り、落胆される新婦様。
お父様も、新婦様のウェディングドレス姿を
きっととても楽しみにされていたはず。
新婦様も、お父様に見せたくてこの結婚式を決心された。
・・・・・・その想いが痛いほどわかっていたので
いてもたってもいられず
「お父様が来れないのなら
挙式が終わったら、ドレスのまま
病院まで会いに行きましょう!!」
と、思わず、ご提案すると・・・・・・
新婦様は泣いてしまわれました。
お父様にはもちろん内緒です。
ウエディング当日の朝、新婦様へ入った1通のメール。
「おめでとう!おめでとう!おめでとう!・・・・・・」
たくさんの「おめでとう!」メールの送り主は、
ドレス姿を一番に見せたかった、お父様。
何もご存知ないお父様が
病室から送ってくださったメールでした。
新婦様は胸がいっぱいになりました。
お父様ご不在でしたが、ご家族に見守られ
温かな挙式は和やかにおひらきとなり
その後、全員で急いでバスに乗り込み
新婦様はウェディングドレスのまま
約2時間かけてお父様の病院へと向かいました。
病院に着くと、前日お願いしていた看護師さんが
個室を用意してくれていました。
”happy wedding!”と張り紙がありました。
おふたりが挙式している間・・・
お父様は、看護師さんにうまく乗せられ
髪を洗ってもらわれていたそう。
新郎新婦ご家族の待つ個室へと連れてこられた
お父様・・・!!!
きっと、ものすごくびっくりされたことでしょう!
新婦様やお母様からは
「シャイなお父さんやから
感情を出してはしゃいだりはしない・・」と伺っていましたが
愛娘のウエディングドレス姿を見たお父様は
きっと立っていることもとても辛かったでしょうに
体調が優れないことなんて忘れてしまうほど
新婦様のドレス姿を、幸せいっぱいのご家族を、
優しく微笑みながら見ておられました。
ご用意してきたモーニングを羽織りキリリとネクタイをしめ
お父様との記念写真撮影。
家族全員がやさしい笑顔で
これ以上ないくらい・・・とってもとっても温かな
素晴らしいお写真を残せました。
本当の『家族』を感じる1枚でした。
いつも明るい笑顔の新婦様とお母様。
写真撮影まではステキな笑顔でいらっしゃいましたが
病院を出た後、おふたりとも泣き出されました。
翌日、新婦様から頂いたお手紙には
辛く、悲しく、苦しく、悩んだ日々があったこと・・・
お父様が出席できないのに結婚式を行うことが
本当は心に引っかかっていたこと・・・が綴られていました。
けれど、わずかな時間でしたが
お父様にも見ていただけて家族で過ごせた思い出が
今は”一生心に残る宝物”になった、と書かれていました。
娘から大好きなお父さんへ・・・大きな大きなプレゼント。
この結婚式のちょうど1カ月後
天国へと旅立たれたお父様。
おふたりを囲んで撮った家族写真を
ずっと大切に、眺めていらしゃったそうです。
(このストーリーはNHK『ドラクロワ』で放送されました。
見逃された方は、再放送をぜひご覧くださいね。)
こんなに美しい瞬間や
大切なおふたりの人生の節目に立ち逢える
わたしたちは幸せ者です。
とっても光栄なことです。
かけがえのない想いを伝えられる場所と
ご夫婦・ご家族の絆を紡ぐ時間を
プロデュースさせていただける誇りを胸に、
これからはじまるおふたりの人生を支えていく
記憶に残るストーリー・・・
これからも、精一杯、サポートさせていただきます! |